会社概要

2017年7月、知人より群馬県前橋市の障がい福祉サービス事業所「あいりんくす」様を紹介してもらいました。早速「あいりんくす」様に連絡し、訪問しました。事業所では障がいをもった方々が、チラシを折ったり、封筒に宛名シールを貼るなどの仕事をしていました。
「あいりんくす」様では企業から仕事を請け負い、利用者さん（障がいを持った方）に見合った仕事をしてもらっているそうです。農作業の支援などについて相談したところ、協力していただけるとのことでした。
そこで、8月から2名の利用者さんと、指導員の方に弊社農園に来ていただき、草取りやジャガイモ掘りなどの作業をしていただくことになりました。農作業の請負は初めてということでしたので、まずは午前10時半から12時までの1時間半の作業をお願いすることになりました。弊社からは、時間数に見合った費用を支払うという契約になります。
農作業の協力をしてくれる利用者の方々は、20代～60代と様々な年代の方でした。真夏の作業のため、熱中症などを心配していましたが、2017年の8月は雨や曇りの日が多かったため、健康に問題は出ませんでした。
最初は長ネギや大根などの畝（うね）の草取りなどをしてもらいましたが、皆さんはとても熱心に作業をしてくれます。「暑くてまいったな」などの文句も言わず、黙々と作業をしてくれました。しかも草の取り残しがないので、本当にきれいになります！弊社農園にとっては、とても助かるので、皆さんを「協力隊」と呼ぶことにしました。
最初は協力隊の皆さんも緊張されていたようですが、回数を重ねるごとに、楽しそうに作業をするように変わっていきました。「おはようございます！」「お世話になります！」と挨拶する声も元気になってきました。指導員の方がとても優しく指導をされているので、協力隊の皆さんも楽しそうに作業をすることができるのだと感じました。
協力隊の方々は、軽度の知的障がいをもった方が多いのですが、中には健常者と思われる方もいます。その中の一人の30代の男性は、最初はかなり緊張している様子で、ほとんど会話をしませんでしたが、5回目の作業から、私たち農園のスタッフともすこし会話をするようになってきました。笑顔も見えるようなり、楽しそうに作業をするように変わってきました。
障がい福祉サービス事業所の指導員や施設長からは、土に触れ、野菜の世話をする農作業というのは、人間をリラックスさせる効果があるようですね、と言われました。土に触れることが、心をゆったりとさせ、安らぎを与えてくれるようです。仕事や人間関係のストレスなどで、心がダメージを受けることが多いですが、そんな時は、土に触れてみるのもよいのではないでしょうか。